中小企業経営者の悩みTOP3
企業経営者であれば、誰もが企業の今後について頭を悩ませています。
これは、大企業の経営者でも中小企業の経営者でも変わりません。
しかし、両者を比べると中小企業の方が厳しい経営状態にあることが多いため、経営者の悩みも深刻なものが多くなります。
そこで今回は、中小企業経営者の悩みTOP3を紹介していきたいと思います。
中小企業経営者の悩みNO.1 売り上げが伸びない
中小企業経営者の多くが抱えているのが、この売り上げが伸びないという悩みです。
企業にとって、会社を大きくする上で、あるいは会社を存続させる上で、売り上げを伸ばすというのは避けては通れない課題です。
しかし、現実にはこのことに頭を悩ませている経営者が非常に多いのです。
売り上げが伸びない中小企業の経営者は、一部の例外を除けば、必ずと言っていいほど売り上げを増やすための取り組みを行っています。
例えば、会計士や税理士にアドバイスを貰う、大企業の幹部経験者を招聘する、講習会やセミナーに参加するといったことです。ただ、多くの場合こうしたことを行っても売り上げが伸びるということはありません。
仮にこのような取り組みに絶大な効果があれば、売り上げが伸びないことに悩む経営者はほとんどいなくなっているはずです。
では、売り上げを伸ばすためにはどうすれば良いのかと言うと、答えは簡単です。
利益が増えればほぼ必然的に売上も増えますから、利益を増やすこと優先的に考えれば良いのです。
逆に売上にばかり目が向いていると、必要以上に人件費削減・経費削減・不採算部門の廃止などを行ってしまって、返って利益を減らす結果になってしまいます。
ですから、売り上げを伸ばしたければ利益に着目することが大切です。
中小企業経営者の悩みNO.2 コストカット
不要なコストをカットする、これは会社経営者にとって避けては通れない仕事です。
不要なコストをカットすることができれば当然、事業の収益性を高めることができますし、企業自体の生産性向上にも直結します。
コストカットが経営者を悩ませるのは、「何を削るか」「どこまで削るか」が難しいからです。
当然、コストだからと言って闇雲にカットすればいいというものではなく、必要な部分は残しておかなければなりません。
また、コストカットには諸刃の剣という側面があります。
つまり、成功すれば大きな効果を得られるものの、失敗すれば大きな損失にもなりうるのです。
しかも、コストカットが一度失敗してしまうと、企業イメージの低下や顧客離れ、社員のモチベーションの低下といった取り返しのつかない結果にもつながってしまいます。
ですので、コストカットを行う際には事前に慎重に検討した上で行う必要があります。
中小企業経営者の悩みNO.3 従業員の育成
従業員の育成は、企業経営者にとって非常に難しいテーマの1つです。
とりわけ、中小企業においては従業員1人1人が担う役割が大きいため、経営者としてもこのテーマがより大きな意味を持つことになります。
従業員の育成と言うと、ノウハウの習得や技術の向上、あるいは新しい技術の獲得といった点に注目が集まりがちですが、こうしたことと言うのは実は自然と後から付いてきます。
それよりも大切なのは、社会人(あるいは会社員)としての基本的なマナーを身に着けさせることです。
具体的には、挨拶する、物(設備・商品)を大事に扱う、時間を守る、約束を守るといったことです。
一昔前までは、こうしたことは入社した時点ですでに心得ているべきことでしたが、現在ではこうしたことが身に着いていない新入社員(あるいは若手社員)が増えてきています。
そのため、中小企業経営者の多くが従業員の育成に頭を悩ませることになるのです。